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アウトドアウェアの基礎 ベースレイヤー編① 化繊は人類の英知の結晶。通気性と速乾性、保温性を両立した魔法の素材。 

 

ベースレイヤー(山用肌着)では、化繊かメリノウールがよく使われています。両方ともに一長一短があり上手く使い分ける事が重要です。素材の特徴を掴み理解して山に挑みましょう。

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個人的にはベースレイヤーこそ最も重要なギアだと思っています。高価なものは1万円超えるものも多くハードルが高いですがそれだけの機能性はあります。過酷な環境にチャレンジする方には必須アイテムともいえるでしょう。モンベルなどのコスパの良いアウトドアブランドでは高機能な化繊のベースレイヤーが4千円前後で手に入れることができるのでお勧めです。ユニク〇等の1000円の化繊シャツでも低山日帰りくらいなら全く問題ありません。

モンベルではアウトレットでも値引き率5%と低いですが、パタゴニア、アークテリクス、ミレー、マムート、バーグハウスなど他メーカー品は30%から50%オフで売ってたりします。バーグハウスの見切り品を1,500円くらいで購入することができた幸運な私は贅沢にも夏の通勤用肌着として利用しています。ユニク〇などの1000円の下着は一年着るとクタクタに伸びて捨てることになりますが、私のバーグハウスは普段着扱いでもう3年目ですがまだ着れています。さすがアウトドアブランドの化繊は頑丈です。ペイントこそ剥げてしまいましたがまだまだ現役です。

ベースレイヤー 化繊編

化繊は過酷なアクティビティーで本領を発揮します。速乾性能、高耐久性能、汗冷えする前に乾燥させ抑制し、バックパックとの摩擦にも耐え、まさに登山にもってこいの素材と言えるでしょう。特に真夏のハイキング、暑い日のランニングや沢遊び、海水浴など濡れても着たままですぐに乾くのでとても重宝します。

速乾性(吸湿性が低い)

ベースレイヤーにおいて重要である速乾性能が秀でています。汗っかきは化繊一択です。ポリエステルは吸水性と吸湿性が低い(水・湿気を取り込み辛い)為、濡れても乾きやすいという特性があります。

中には疎水に特化したドライレイヤーというカテゴリーを提唱しているファイントラックなどのメーカーもあり、肌を乾いた状態でキープできるという点は化繊ならではの特性ではないでしょうか。ドライレイヤーはメッシュ状の肌着で肌にピッタリ吸い付くように着用します。かいた汗は非可逆的に外へ排出され、内側には戻ってこない仕組みになっています。バケツで水をかぶっても肌は濡れない、魔法のような肌着です。

ファイントラック(finetrack) スキンメッシュT メンズ BK FUM0412 M

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耐久性

耐久性が非常に高い為、生地が痛みにくいです。藪の中を駆け抜けるトレイルランニングや重いザックを背負って何日も縦走する場合はより耐久性のある化繊が適しています。洗濯してもシワや型くずれしにくく高温にも強い為、低温ならアイロンをかけることもできます。メリノウールと違いデリケートでないのでネットに入れて洗濯したり、柔軟剤なしの中性洗剤を選んだりする必要がなくずぼらな私でもお手入れも容易です。

保管性

化繊のためタンスの中で虫に食われません。シルクやウールなど天然素材と差別化できる利点ですね。

コスパ

メリノウールに比べるとコスパが良いです。販売価格もそうですが、耐久性もあり長持ちするため結果的に安くなります。例えばメリノウールが8千円で2年寿命だとして、化繊は6千円で3年持つとします。すると1年当たりの金額はメリノウールが4千円で、化繊は2千円とトータルで見たコスパが非常に高いです。

気になる点

乾燥

冬場の乾燥してる時期に化繊を着過ぎると肌が乾燥して痒くなったり荒れたりするので敏感肌の方には適度に湿気を保つメリノウールの方が良いでしょう。

匂い

メーカーにもよりますが特に格安の化繊シャツは独特の石油臭い匂いがします。石油からできているのでしょうがないのですが、気になる人は気になるでしょう。

モンベル ジオラインLW
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コスパ最強の化繊アンダーです。通気性に優れ、ストレッチが利いるのでぴったりフィットで着用も可能です。LWはlight weightの略で薄くて丈夫なため一年を通して着れます。

アンダーは薄手の方が応用が利きます。暑ければそのままで良し、寒ければ薄手を重ね着すれば、厚手と同じくらい暖かくなります。 

(モンベル) mont-bell ジオラインL.W.Tシャツ Men's 1107484 BK ブラック M

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アークテリクス フェイズ LT
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フェイズの特徴は生地に入っている横線状の溝です。吸われた汗はこの横線の溝を伝って横方向に浸み広がります。広範囲に汗濡れが広がることで汗の蒸発をスムーズにしますので速乾性能が抜群に高いです。体感的にも現在保持している化繊アンダーの中でも群を抜いてます。

アークテリクスは高価ですが細部の作りまで手が行き届いていて好きです。例えば一番右の写真ですが後襟の部分に縫い目が肌に直に当たらないように当て布がしてあるのが見えるでしょうか。ちゃんと肌着として着用者のことを考えて作られています。

 

マムート アコンカグアライトジャケット
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パタゴニアのR1と同じ立ち位置の秋冬用ベースレイヤージャケットです。写真の通り裏地全体がグリッド状になっており、通気性と保温性を同時に確保しています。また溝部の分軽量化にも成功しています。

四角の起毛部が肌にあたることで面での当たりでなく点に近い当たりになるので肌根のベタツキを緩和し、それでいて体表の汗は毛細管現象で吸い取り体外へ放出します。

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ポケット内の裏地はメッシュになっており、暑くなってきたときに開けるとベンチレーションになります。袖口はサムホールが付いており手の甲も温めてくれます。

秋冬用の肌着、もしくは中間着として活躍できるジャケットです。

 

 

非常に速乾性能と耐久性能に優れる化繊。沢登りや大きな公園で水遊びなど水場での使用では唯一無二です。来てる間にみるみる乾きます。ドライレイヤーなら濡れることすらありません。

しかしながら、匂いと過乾燥は気になるところです。夏に丸一日着るとやはり酸っぱいにおいになります。私は男性なので匂いはそこまで気にしないですが、女性は気になるのではないでしょうか。そして私は敏感肌なので化繊を長く着用すると痒くなってしまいます。

速乾性と耐久性は劣りますが、メリノウールなら匂いと過乾燥を解消できます。詳しい解説は下記記事を参照いただけますと幸いです。

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